ニラの花/江國香織 『ウエハースの椅子』

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庭のニラのお花です。

ニラの花

多重露光風にレタッチしてみました。

白くて繊細で涼しそうです。
あのニラのお花なんですけどねぇ・・(笑)


★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★。、:*:。.:*:・'゜☆。.:*:・'★


しばらく読書をしていません。

PCをする時間が増えると、
本を読む時間が減ります。

目がつかれるのだもの。


2004年の過去日記に
江國香織 『ウエハースの椅子』  の読後感想 を書いていて、
改めて読んでみました。

●●読感、長くなるので “続きを見る” に置きますね。興味のある方はお読みください●●


10年前のわたしは、
こんな長い文章も書いていたんだね。(;´▽`lllA``


小説類は、ほとんど図書館で借りてくるわたし。
でも、この本は写真雑誌などと一緒に、パソコン横の今わたしが使っている本棚にあります。

一時、江國香織さんがお気に入りで、出版の度に読み漁ったことがありました。
たしか・・この本も図書館で借りて読んでから、
もう一度読みたくて、買い求めたんじゃなかったかな?


読書の秋。

江國さんの本、また、読んでみよっかなぁ~


<今日のココロのカタチ:本って、困ったことに、読み出すとやめられないんだよねぇ~^^;>



江國さんの描く小説は、ストーリーもさることながら、登場人物が放つ言葉に共感する事が多い。

今回読んだ 『ウエハースの椅子』 は、ひとこと・ひとことが重かった。
江國さんのエッセイに登場するような、「平凡な家族と私」 のお話であるのに、
一度、読んでは立ち止まり、また読み返しては考え、
その深いところにたどり着くのに苦労しながら読み進んだ。

                     ●

ストーリーは、ごくどこにでもいそうな女性の日常。

一度も固有名詞が語られる事のないの画家の 「私」 と、「恋人」。
それを取り巻くのは、野良猫(自由な存在?)だったり、
一本気で清潔な妹、同じ画家ではあるが家庭人であった、亡き母。
そして亡き父など・・・それらが背景になり展開されている。

たとえばこんなふうに・・・

                     ●

<恋人について>
私には恋人がいる。
その恋人にはふたりの子どもと奥さんがいるという事をのぞけば、深く愛してくれていて、優しい。
あらやる面で完璧で、非の打ち所がない。

それなのに?それ故?私は閉じこめられ、つねに絶望と共に生きている。
そう、「絶望」。


<絶望について>
小説のいちばんはじめでこう語っている。

「かつて、私は子どもで、子供というものがおそらくみんなそうであるように、絶望していた。
絶望は永遠の状態として、ただそこにあった。
そもそもはじめから。だから今でもわたしたちは親しい。」と。。。


<仕事=絵について>
「私は仕事が好きだ。絵を描いていると落ち着くし、他の事はなにもかも忘れてしまえる。」

こうも言う。
「かくということ、それは、閉じこめる事よりもむしろ解き放つ事に似ている。
私は自分を、無責任な多産女のように感じる。あるいはしょっちゅう妊娠してしまう娼婦のように。」


<人生について>
私にとって、人生は運動場のようなものだ。
入り口も出口もなく、無論どこかにはあるのだろうが、あってもそれは意味はない。
無秩序で、前進も後退もない。みんなただ運動しているだけだ。私はそこで、途方に暮れている。

                     ●

江國さん自身はたぶん、整理整頓がきちんとしていないと気になるタイプの女性なのではないだろうか?
この作品の中の女性は、他のところは語られてはいないが、
ベランダはいつもごちゃごちゃと色々なガラクタで汚れている。

そんなところに、救いのない「私」の姿を反映させているのだろうか?


「絶望は永遠の状態として、ただそこにあった。」と語るこの「私」の最後も悲しい。
食事をとらない事で、積極的ではないけれど、死にかける。

そして、発見されてまた、
今までと同じ前途 <なんの過不足もない恋人との甘い日々> を予知させる結末で終わっている。
それはまた、絶望でしかないのだろうか?


==ウエハースの椅子は、「私」 にとって幸福のイメージそのもの。
なのに、目の前にあるのに・・・そして、椅子のくせに・・・決して腰をおろせない==
と。。。かなしい~


                     ●

最後に金原端人さんの解説が4ページにわたって付録されている。
「ヘビにピアス」で芥川賞を受賞した、金原ひとみさんのパパである。
この解説がまたいい。
くぅ
Posted by くぅ
投稿 2014年09月05日
最終更新 2014年09月05日

8 Comments

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キヨ  

こんにちは
ニラの花、可愛らしくてキレイですね

読書の秋ですけれど
最近あまり読んでません(汗)
もっぱら食欲の秋になっています(笑)

2014/09/05 (Fri) 11:20

くぅ  

こんばんわぁ~コメントありがと~♪

●キヨさん
ニラのお花、あの個性的な味のニラには思えない清楚なお花です。
野菜のお花って、なんかみんな好きです。
あんまりきれいという訳じゃないのにね。

読書ねぇ~わたしも最近は図書館もご無沙汰です。
今日、エアロビの帰りに、おいしそうなりんごが売られているのを見つけました。
秋だねぇ~
荷物がいっぱいだったので買わなかったけれどね、
心残りだわぁ~(^ー^; )フフ♪

2014/09/05 (Fri) 17:24

@我楽多  

そう言えば読書は、最近していませんねぇ~・・・
仕事関係の本は、よく読んでいるんですが・・・
そろそろ読書の秋ですから、読書も良いかもしれませんねぇ~・・・
でも晴れたら絶対に写真を取りに出掛けそうですねぇ~・・・
雨が降った日にだけ読書をすることにしましょうか・・・
晴写雨読ですねぇ~・・・
でも何を読もうかな???

2014/09/05 (Fri) 18:13

onorinbeck  

うわー!
めっちゃ綺麗ですねー
これがニラの花なんだあ・・・

本を読む時間が少なくなる・・・・
そう言われてみると、ほんとそうで、僕は本がめっちゃ好きで
よく地元の図書館に行って、作者も選ばず、この棚の端っこから
読んで行こう!ってタイプだったのに、スマフォ持っちゃうと
本を読まないでスマフォで新聞とか読んじゃったりするんだよねー!
これって、絶対に良く無いなあ。。。って思ってます!

2014/09/05 (Fri) 21:31

トマトの夢3  

くぅさん こんばんは♪

きれいですね~
ニラとは 思えない 素敵!
さすが くぅさん です ♪

2014/09/05 (Fri) 22:14

くぅ  

おはようございます~コメントありがと~♪

●我楽多さん
我楽多さんもお忙しくなったので、
読書の時間がとれなくなったのでは?
「晴耕雨読」じゃなくって「晴写雨読」ね。
ぜひ~=*^-^*=にこっ♪


●onorinbeckさん
そうなんですよぉ。
かわいいお花でしょ。
野菜のお花って、清楚でかわいいお花が多いよね。

そうなんだぁ~本好きなんだね。
わたしも一時、本屋大賞は必ず読んでました。
でも、この頃は・・・^^;
PCやスマホをしているとどんどん時間が経っちゃうよね。
本と違って、頭を使わなくても目からの情報で満足しちゃう。
良くないかも~?(;´▽`lllA``


●トマトの夢3さん
ニラのお花の花束・・・
ぅ~ん、残念!匂いが≧(´▽`)≦アハハハ
清楚なお花なんですけどね、
やっぱり食べるための野菜のお花なんですね。

ありがとうございます。

2014/09/06 (Sat) 09:37

サクラびより  

手前ボケの間から覗かせる花、
面白い構図ですねー。
多重露光のレタッチも良い感じに仕上がってますね。
私は多重露光自体をした事がないです。

2014/09/06 (Sat) 09:52

くぅ  

こんばんは~コメントありがと~♪

●サクラびよりさん
ありがとうございます。
レタッチ楽しみながら作りました。
楽しいことが一番~♪と思ってますんで・・・^^;

2014/09/07 (Sun) 20:22

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